「ぼっち」という言葉が物語っている通り、世の中には、一人ぼっち=不幸というイメージがあり、その反対に、友達が多い人のほうが楽しくて幸せというイメージがあるようです。
しかし、これは明らかに幻想だと思うんです。
正確には「良い友達が多い人」が幸せなわけで、付き合う相手の人間性によっては、一人でいた方がよっぽど幸せな場合もあると思うんです。
友達がいないよりは、少しでもいた方がいいという考え方もありますが、本当にそうでしょうか?
価値観も合わず、一緒にいて良い気分になるわけでもない。
話も合わず、なんの知識も共有できない。
これほど極端ではなくとも、総合的に見て、「得るものよりも失うもののほうが大きい人間関係」というものも存在します。
そんな関係を無理に継続するくらいであれば、あえて友達を作らないという選択肢も悪くないのではないでしょうか。
進化の過程で私たち人間は、集団になり、群れることによって危険を回避してきた歴史があります。
しかし、昔とは違い、現代の日本に身を脅かすような危険など、そうそうありませんし、インターネットのおかげで、人伝えではなくても情報を得ることが難しくなくなりました。
要するに、群れることの必要性は、以前よりも明らかに低くなってきているわけです。
そんな現代において、得るものよりも失うものの方が多い人間関係を継続する必要があるのか、今一度考えてみる必要がある気がします。
職場は仕方ないにせよ、プライベートでの人間関係については、意識的に整理していくべきだと思います。
その結果、友達が一人も居なくなったとしても、また新しい友達を作ればいいわけですし、(幸いネットのおかげで、行動力さえあればいくらでも新しい人間関係を構築できます)、それも面倒なら、割り切って一人の時間を楽しむという生き方も潔いと思います。
人生の時間は有限ですから、個人的には、無理に誰かと群れる必要なんてないと思います。
重要なのは、友達の多さなどではなく、「友達の質」ですからね。
たった一人でもいいので、心から本当に素敵だと思えるような人と仲良く生きていきたいものです。