2016年の9月に、当院のマンションで現在排水管の工事が行われました。
全ての部屋を対象に、老朽化した排水管を取り替える工事です。
この工事、とにかく音がすごい・・
時間によって差はありますが、ほとんど道路工事レベルの音がします。
しかも室内なので、ものすごく響きます。
ただ、どんな音でも、長時間付き合っていると慣れていくものです。
患者さんにはご迷惑をおかけしましたが、個人的には、あまり気にならなくなっていきました。
かなり大きな音でも、こちらの受け入れ方次第で、ストレスは軽くなるものです。
とはいえ、工事が始まったころは、私もストレスを感じていました。
しかし、よくよく考えてみると、工事の音も、川のせせらぎの音も「音であることに変わりはない」ということに気付きました。
多くの日本人は、セミや鈴虫の鳴き声を風流だと感じますが、海外の方にとっては騒音でしかないと言います。
要するに、「捉え方次第でどうにでもなる」ということです。
さすがに、工事の音を風流だとは思えませんが、騒音ではなく、ただの音として捉えることは可能です。
音に「騒」を付けてストレスに感じるか、騒を取って、何の意味も無い、ただの音としてスルーするかは、私たち次第なのです。
それに、不思議なもので、治療家の精神状態が常に安定していると、患者さんもそれに引っ張られて落ち着くものです。
治療家が騒音に何の反応も示さず穏やかでいれば、患者さんも、あたかもそれが普通のことであるかのように同調してくれます。
逆に言えば、精神的に不安定な治療家からは、悪い影響を受けてしまいますから気をつけてください。
話はそれましたが、あらゆるストレスは、私たちの捉え方によってかなりコントロールできるということです。
これは、人間関係、金銭問題、病気、どんなことにも当てはまります。
捉え方を変え、脳をコントロールできれば、私たちはストレスを自由自在に受け流せるようになります。
よく考えてみれば、これは本当にすごいことです。
財力や見た目の良し悪しが、強い影響力を持つこの世の中において、心だけは自由です。
考え方を変えるためには、財力も体力も、見た目の良し悪しも関係ありませんからね。
心をコントロールできる人間は、あらゆる困難に打ち勝つことができます。
2600年前にお釈迦さまが悟ったように、結局、心を鍛え抜いた者が最強なのです。