自分に嘘をつかない生き方

人間の生と死について、ここまで深く考えたことはありませんでした。

普通、新年最初に書くブログには、新年の目標や抱負について書くのが一般的なのかもしれませんが、今回はあえて昨年のことを振り返ってみたいと思います。

2017年は私にとってとても特別な年でした。

こんなに「生と死」について考えせられた年はありませんでした。

まずは生について。

私事ですが2017年の4月に娘が産まれ、父親なりました。

赤ちゃんが発しているむき出しの生命力を近くで感じながらの生活は、とても刺激的で興味深いものでした。

赤ちゃんは言葉がしゃべれないので、自分の要求を通すためにとにかく泣きます。

当たり前ですが、周囲の都合など全く考慮することなく徹底的に要求を突き付け、それが叶えば、何事も無かったようにスヤスヤ眠ったり、ニコニコと笑顔を振りまいたりします。

そうです。
赤ちゃんはとっても図太くて自由なのです。

しかし、そんな赤ちゃんと接していると、人間が生きていくということは、きれいごとだけで語れるものではなく、自分の要求を相手に伝えたり、周囲に自分をアピールするための図太さがある程度ないと、自由に生きることができないんだという視点を与えてくれます。

たぶん、生きていくという行為は、本質的に図太さが伴うものなのだと思います。

動物や植物の命をいただかなくては、私たちは生きていけませんからね。

人間は、そういう生命のグロテスクさについては棚にあげてしまって、見て見ないふりをしてしまうところがありますけど、良い悪いではなく、生きるということはそういう図太さの上に成り立つものなのだと理解しておくことは結構大切なんじゃないかなと思います。

というのも、そういう根本的な生命の在り方を見てみないふりしている人ほど、人間を高尚な生き物だと勘違いしてしまい、完璧主義的になってしまったり、生きる意味とか使命なんかを追い求めてしまったりと、格好良く生きようとし過ぎる傾向があるように思えるからです。

そういう生き方はかなり疲れますからね・・

ということで昨年は、生きていくということは、本質的に図太いものであっていいのだと、赤ちゃんから学んだ年でした。

そして、死について。

昨年末、大切な人が亡くなりました。

体調が悪いということは知っていましたが、本当にあっという間でした。
末期ガンでした。

年齢はだいぶ離れてはいましたが、価値観がとても合い、勝手ながら年の離れた友人だと思っていた方でした。

好奇心旺盛で多趣味。
なんでもアグレッシブに取り組み、人生を楽しもうとする意思がとても強い方でした。

ご自身も楽しいことが好きな方でしたが、おそらく同じくらい、人を楽しませることも好きだったように思います。

そういう人徳がなせるわざでしょうが、沢山の人から本当に愛されている方でした。

多くの人に愛されている人のことを「人気者」といいます。

人気とは人の気(エネルギー)のことであり、人気者とは、人のエネルギーが集まる「人間パワースポット」のような存在です。

おそらく人気者は、自分の周囲に人を集めることで、大きなエネルギーのうねりを生み出し、みんなをパワフルにてくれる存在なのだと思います。

実際、彼と関係が密接な方はエネルギーが強い方が多いと感じましたし、社会的にもある程度成功している方が少なくないようでした。

そんな風に、自然と周囲に人が集まってくるような強い影響力(エネルギー)を持った方でしたから、おそらく多くの方が強い喪失感を感じたはずです。

私も何度も思い出しては、亡くなったことを改めて実感して寂しくなりました。

人が生きていくことで周囲に与える影響は決して小さくありません。
それが、人生を目一杯楽しみながら、一生懸命に生きた人であればなおさらでしょう。

私はこの人生を楽しんでいるのか?
後悔しない人生を生きているのか?

昨年は死についても深く考えざるをえない年になりました。
そしてそれは、反転して「これからどう生きていくか。つまり生について真剣に考えるキッカケ」になりました。

〇最後に

昨年末、当院のポストに故人の奥さんからハガキが届きました。

最後の誕生日に書いたものだそうです。

同じ誕生日の相田みつをさんのオマージュだそうですが、亡くなる前に書いたものだと知って見ると、心に突き刺さってきて涙が止まりませんでした。

多くの方に知っていただきたい「書」だと思い、奥さんに許可を得ましたので、ご紹介させていただきたいと思います。

52freedom

洒落が利いていてほんとに素敵な書だと思います。

先ほど、生命とは本質的に図太いものであっていいんじゃないかと、生まれたばかりの赤ちゃんの行動を見て学んだと書きましたが、偶然にも、人生最後の誕生日に記したこの書を見て、私は同じことを学びました。

「みんなもっと図太く、もっと自由に生きればいいじゃん」

そんなメッセージがこの書に籠められているように思えたのです。

これが最後の書でさえなければ本当に最高だったんですけどね。
寂しいかぎりです。

ということで、2017年は人間の生と死について深く考えた年になりました。
一生忘れられない年になりました。

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